合格に必要な基礎となる知識を簡単にまとめてみました。
これは独学で短期一発合格といったことに関係なく必要な知識です。
前回は以下の記事「英語」でした。
今回は「模擬試験」です。
目次
1. 過去問の重要性
本試験で出題される問題の多くは、過去問と似通った内容が出題されます。
時間をきっちりと計って、時間内に見直しも含めて解答できるかどうか過去問を用いてシミュレーションすることは非常に重要です。
これは、たいていの試験で同じことが言えます。
まだ一度も過去問を解いたことがないと言う方は、テキストを読んで、問題集を解き終わったら、すぐにでも解いてみてください。
試験時間内に解答するための時間配分を把握する必要があるからです。
どの程度の解答速度を求められるかを把握する必要があるとも言えます。
テキストを読んで、知識を深めても問題を試験時間内に解けなければ合格することはできません。
悪問と判断して、スルーすべきか判断するのにかける時間も過去問を解いてこそ分かるものです。
では、過去問だけやっていれば良いのかと言うと、一概にそうとは言えません。
2.模擬試験の重要性
模擬試験は、本試験を模擬した試験です。
基本的には、過去問の内容を踏まえつつ出題されます。
また、最新の法改正について踏まえた内容が出題される可能性もあるため、模擬試験を受けてみて初めて、今年度の試験対策がきちんとできているのかを知ることができます。
模擬試験を軽視することは、銃を実際に撃ったこともないのに、適当に引き金を引けば当てられると思っているようなものです。
良く耳にすることですが、模擬試験の難易度は高めに作られていることが多く、結果をそれほど気にする必要はないと言われます。
本当にそうでしょうか?
模擬試験は本年度の試験を模した試験です。
合格レベルに到達できていなければ、本年度の試験でも合格は難しいと判断できるのではないでしょうか?
過去問を何度も解いて、時間配分や解き方に慣れることは重要ですが、最新の法改正も踏まえて本当に理解できているのか、応用力がついているかを把握する上で、模擬試験は非常に重要です。
また、非常に基本的なことですが、模擬試験を受ける過程で、試験に必要な物品を把握できます。
試験会場を設置した模擬試験を受ければ、本試験同様に準備ができるのですが、多忙な社会人や受験地が遠ければ在宅受験になってくると思います。
もちろん自宅でも十分なのですが、図書館などに行って実際に近いシミュレーションをしてみる方が良いかもしれません。
いずれにせよ、重要なことは、本試験と同じように厳密に時間設定してみることです。
ここでも時間設定とは、休憩時間や昼食も含めて厳密にすることが重要です。
なぜなら、休憩時間や昼食時の水分補給や間食・食事といったことは、体調面やメンタル面に影響を及ぼし、試験当日に最高のコンディションで挑むには、どのような食事管理をするのが自分にとって最も良いのかについても知ることができるからです。
必要物品と言うと、文房具がすぐに思い浮かぶと思いますが、体調やメンタルにも影響を及ぼす「食事」が含まれていることを見過ごさないようにした方が良いでしょう。
当サイトの記事で、試験直前に多数のアクセスをいただいているのは、ケアレスミス対策と必要物品についてです。
試験直前になって、試験問題やケアレスミス対策に集中していることは、ベストな状態だと思います。
しかし、必要物品に関しては、早い段階で着手するのが良いのではないかと思います。
特に電卓に関しては、早い段階で、きちんとしたものを吟味して購入し、ある程度使い慣れておく方が良いと思います。
当日の食事に関する物品も普段から少しは食べ慣れておくことも重要です。
必要物品や試験前日までにすべきことに関しては以下の関連記事をご覧ください。
「通関士試験直前の独学短期合格への準備(1)前日までにすべきこと」
3.まとめ
過去問が重要であることは言うまでもありませんが、本年度を視野に入れた模擬試験も非常に重要となってきます。
模擬試験は時間配分や実力を知る上で重要なのは言うまでもありませんが、試験当日のパフォーマンスに影響する体調管理をシミュレーションする上でも非常に重要な役割を担います。
試験当日は実際に試験地に足を運んで、自分で体調管理をしつつ、今まで身につけてきたことをアウトプットする必要があります。
本試験により近い形で模擬試験を事前に受けておくことは、合格のためには欠かせないと言っても過言ではありません。
1回でもよいので、模試は受けておくことをおすすめします。
さて、次回は上述の内容にも登場した「体調管理」について書いてみます。
「体調管理」は常識だと思うからこそ、見落としがちな部分もあると言えるかもしれません。