通関士試験で独学短期一発合格が可能な勉強方法とは?

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通関士試験の勉強手段というと、
独学や予備校、通信講座に分かれると思います。

結局は、独学と予備校、通信講座のどれが最も効率的なのでしょうか?

いろいろと検討してみると、

やはり予備校や通信講座を利用する方が有利で効率的だと思います。

独学での合格は可能か?

では、独学で通関士試験は合格できないのかというと、

そんなことはありません。

他の記事でも書いた「個別性」を加味して、

自分に合った勉強のスタイルを選択できれば問題ないと思います。

「個別性」とは、さまざまな要素がありますが、

例えば、時間的な制約について考えてみると、

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学生で就職活動中とか、

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社会人で残業が多めとか、

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仕事しながら家事や育児もされているとか、

人によって、それぞれ違うと思います。

そういった「個別性」を加味しないといけないと思います。

ただし「個別性」は時間的な制約のことだけではありません
そのことについては、後述します。

最低限の装備

さて、合格レベルに到達するためには、
最低限度の教材がなければ勉強することすらできないので、

以下のような教材や装備は必要になると思います。

上記の値段を合計すると12,000円程度となります。

これに受験に関する以下のような諸費用が必要になります。

受験手数料:3,000円
通信費用:1,000円程度
写真代:1,000円程度

この時点で、合計額は17,000円程度となります。

さらに、これに加えて、
受験会場までの交通費:X円
食費:1,000円程度
筆記用具類:2,000円~3,000円程度

などの諸費用が加わります。

20,000円程度かかると考えておけばいいと思います。

ただし、受験会場は全国に13箇所しかありません。
遠隔地受験となる場合は、
「交通費と宿泊費用」
も必要になってくるかもしれません。

地方の方は、通関士試験を独学で受験するのにかかる
最低限の費用は3万円~4万円程度必要になるでしょう。

次年度も継続して受験するならば、同程度の費用が必要になります。

なぜなら、教材は法改正出題傾向・出題形式の変化に対応して毎年買い換える必要があるからです。

(これは法律系の資格を受験する人にとっては常識です)

もう1つの個別性

さて、上記の最低限の装備で、

独学で短期合格は可能でしょうか?

やはり、
「個別性」を加味した上で、

問題なければ
「合格できない事はないだろう」

といえると思います。

冒頭で「個別性」という言葉を出して
時間的な制約の話をしましたが、

実は、時間的な制約以外にも、
「独学というスタイルで通関士試験を攻略する」
ためには、
もう1つ考えておくべき「個別性」があります。

それは、

なんらかの受験
(大学受験や英検、貿易実務検定、行政書士資格など)を
「標準的」と言われる期間で合格した経験があるかどうかということです。

与えられた期間内で合格できたという実績は、
どのような資格取得に挑む上でも「ひとつの目安」となります。

それは「長期的な計画と進捗管理ができた」という実績を持っているということです。

単独で挑戦することの危険性

しかし、上記のような「個別性」を加味して問題なかったとしても、

不合格になった人を見ることがあります。

それは「情報収集能力」という

もうひとつの「個別性」だと言うこともできますが、

通関士試験は少し特異な試験です。

山でも「冬山」といったところでしょうか。

「アイゼンやピッケルがないなら登らないでください」と誰かに言われても、

「アイゼンやピッケルを知らなかった」とか、
「雪が柔らかいから登れる」と自己判断して
冬山に登れば確実に遭難するでしょう。

それと同じようなことで、

「知らなければ不合格になる」ということが通関士試験には結構あります。

「普通にコツコツと登っていればいつかは頂上に着くだろう」という気持ちであれば、確実に遭難(不合格)するでしょう。

初見殺しの難所

通関士試験では、

初学者の方にとっては、
初めて触れる貿易や法律の科目があります。

これは、慣れれば大丈夫です。

しかし、

通関実務」という難関科目が存在しています。

実際の通関実務経験者もことごとく落とされる科目として有名です。

この科目は早期に対策をしておかないと確実に不合格になる原因となります。

「関税法等」という法律科目も相当なボリュームがあります。

どちらも正しい攻略法で、
問題に慣れてしまえばどうということはないと言えますが、

攻略法を早い段階から覚えながら取り組まないと危ういと言えます。

「関税法等」に関しては、
この資格受験を機に「法令を初めて読んだ」という方には
相当な難関科目と感じてしまって、
完全理解を目指してテキストを読み込んでしまったり、
余計な時間を費やしてしまうかもしれません。

貿易実務に関する知識についても同じことが言えます。

「インコタームズ」については知っておく必要がありますが、
全条件について、完全理解する必要はありません。
「プロになるんだからすべて理解してから」
などと言っていると、
「通関実務」に取り組む時間が足りなくなってしまいます。

独学では、

「どこが頻出項目かつ基本レベルなのか」

つまり、

「通関士試験で必要なこと」はどこまで覚えておく必要があるのか

ということを正しく把握しながら勉強を進めていく必要があります。

特に法律と貿易専門用語などに深入りし過ぎると、道に迷ったような状態となるでしょう。

ちなみに、山岳遭難の原因の第一位は「道迷い」です。

道に迷わないために

道に迷わないためには、

麓から、

「通関業法」を完全に理解して第1キャンプを設営し、

「関税法等」を完全に理解して第2キャンプを設営し、

「通関実務」を完全にできるようにして第3キャンプの設営をして、

本試験にアタックする。

じりじりと頂上を攻囲するスタイルが良いのでしょうか?

上記の方法を取ると、
おそらく第3キャンプの設営ができずに科目免除が受けられる5年目が来ているかもしれません。

「通関実務」は「完全にできる」レベルに達することは不可能と言っても過言ではないからです。

そこで、通関実務に携わっていれば「科目免除」で救われるのですが、

通関実務に携わっていない方は、精神的に相当厳しい状況になるでしょう。

もちろん初めから「5年を目途に取る」というプランを立てるなら問題はないと思います。

そうではなく、短期合格を目指しているならば、

できるだけ早く軌道修正を図れるようにした方がいいと思います。

今の自分の実力を知るために、

もし時間があれば、参考書や問題集を解いた後に、過去問や模試を解いてみてください。

過去問は以下のサイトにあります。

通関士ポータルサイト(過去問)

(このサイトは公益財団法人日本関税協会が運営している信頼のおけるサイトです)

それで、合格レベル(6割)に達していれば「個別性」に関しては問題なかったので、合格できるだろうということだと思います。

初見殺しにも単独で対応ができたということになると思います。

しかし、思うようにいかず6割が取れないならば、

登り方を間違っているのかもしれません。

自分に合ったスタイルを模索してみてください。

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名前:スギモト 通関士試験(平成18年度)を6か月の勉強期間を経て短期合格しました。 通関士試験に短期で合格するための情報を集めてみました。 通関士試験合格を目指す方のお役に立てれば幸いです。