通関士試験を独学短期一発合格をめざす上での体調管理(風邪対策)

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ちょうど10月の受験日前後は季節の変わり目で、体調を崩しやすい時期と言えます。

気合十分で睡眠も削ってがんばっていると、かかってしまうことの多い、風邪について書いてみました。

あらゆる受験や仕事で実力を発揮する上で体調管理は重要だと思います。

ちなみに、感染症の権威である神戸大学の岩田健太郎先生のお話を参考にさせていただきます。
(出典:頭がすっきりする風邪の話。

法律も医学も日々変わっていっています。知識を更新できていなければ、違和感を感じる内容かもしれません。

「本当に感染症の権威なのか?」と思うかもしれませんが「本物」です。

目次

1.風邪とは
2.予防方法は?
3.感染拡大を防ぐ
4.風邪薬というものはない
5.専門医おすすめ対症療法薬
6.病院にいくべきか
7.早く治す方法
8.インフルエンザ

1.風邪とは

風邪は鼻・喉などの気道の上の部分で起こる炎症のことだそうです。

それより下の、気管支とか肺で炎症が起こるのは別の病気だそうです。

例えば、気管支炎や肺炎などの場合は、入院が必要な時もありますよね。

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風邪の9割はウィルス性であって、細菌性ではないそうです。

つまり、病院に受診するとくれる「抗生物質」は9割の風邪には効かないそうです。

(抗生物質は抗ウィルス薬とは別物だから効かないということです。)

「残りの1割には効くのでは?」

と思うかもしれませんが、

持病があったり特別な事情がなければ、ほとんどは、自分の免疫で治るので、必要ないそうです。

ではなぜ「抗生物質」を処方する医師が多いのか?

それは、医者が勉強していないからだそうです。

抗生物質を必要とする人は、ほんのごく一部の人であり、

そういった方はもはや風邪ではない別の病気の場合が多いそうです。

2.予防方法は?

風邪を完全回避する予防方法はないそうです。

手洗いやうがいといった典型的な予防方法は、多少は効果があるそうです。

最も重要なことは、

「衣食住」に気を配り、体をケアするという姿勢』

になるようです。

後述する「早く治す方法」という項目の内容を日々意識していれば、予防対策になると思いました。

では、典型的な予防方法について見てみましょう。

手洗い

手にウィルスがついた状態で、それを口に運ぶと感染することがあるので、

手洗いは効果的ですが、かなり念入りにしないと意味がないそうです。

海外では、
「Happy birthday to you.」を3回歌う間ずっと洗うという方もいるぐらいだそうです。

病院などに置いてある「手洗いマニュアル」通りにしっかりと手洗いするぐらいでないと効果がないようです

効果的なのは、アルコール消毒剤ですが、くどいぐらい塗りこまないと意味がないそうです。

擦り込む際には、「手洗いマニュアル」のようにする必要があると言うことでしょう。

「手ぴかジェル」のサイトを参考にしてみてください。

うがい

うがいも15秒ぐらい執拗にしないと意味がないそうです。

「うがい薬」は粘膜を痛めるので、逆に感染しやすくなるので、使うのはやめた方が良いそうです。

岩田先生曰く、

水道水が一番良い」そうです。

おそらく岩田先生の言う「うがい薬」は、おなじみの「茶色い薬」だと思います。


あれは、手術前の殺菌にも使われるような強力な成分が入っており、全ての細菌が死滅するレベルと聞いたことがあります。


強力なだけに粘膜という弱い組織にはダメージを与えるということでしょう。

予防的な意味合いではなく、喉の痛みが出ている時は、「アズレン」が良いと
別の医師に聞いたことがあります。
抗炎症作用があるようです。

マスク

予防するには、マスクは無意味だそうです。

感染者がマスクをすることで、咳やくしゃみが飛散するのを予防する意味はあるとのことです。

つまり、自分から防ぐことはほぼ不可能とのことです。

マスクは、咳エチケットだけでなく、「自分のくしゃみや鼻水でマークシートが塗れなくなる事態」を予防する上ではやはり試験に必要な物品になると私は思います。

置くタイプのもの

特定の製品名には言及されていませんが、

「置くタイプのもの」は効果がないそうです。

高いのに効果がないそうです。

免疫力をアップさせるもの

「そんなものはない」とのことです。

逆に免疫抑制剤など、免疫を下げる方法はいくらでもあるそうです。

よく健康を取り上げた番組で出てくる医師が、「これは免疫力を高めます!」と言っている物はたいていは誇張表現だそうです。

運動

定期的で、適度な運動は効果的だそうです。

体がぽかぽかする程度が良いそうです。

ただし、
過度な運動をすると
リンパ球の活性が落ちて、
風邪を引きやすくなるそうです。

五輪種目になっているような競技スポーツは、ほとんどが体に良くないそうです。

3.感染拡大を防ぐ

結局は、感染拡大させない努力しかできないそうです。

「咳エチケット」

「咳やくしゃみが出ていたらマスクを着ける」

インフルエンザに関しては、

「ワクチンを打っておく」

などの感染拡大を最小限に留める努力を
かかった人がするしかないようです。

ちなみに、
咳エチケットは「肘でする」ようにしなければ意味がないそうです。

手で咳を防ぐと、必ず手にウィルスが付着するので、その手は必ずどこかに触れます。

例えば、ドアノブテーブル、電話の受話器、パソコンのキーボードトイレのレバーなどです。

そのような環境下で、ウィルスは数時間生きるので、誰かに感染させる要因となるようです。

原因となる風邪をひいた人が肘で咳を受け止めていれば、拡大は最小限に留められるということです。

結局は、風邪を予防するには、風邪にかかった人が注意するしかないようです。

誰もが触れる場所を触ったら手洗いやアルコール消毒をするという事も考えられますが、完璧にすることは非常に難しいと思います。

4.風邪薬というものはない

症状を抑える薬はあるけれど、「風邪薬」というものはないそうです。

風邪の原因を根本から叩いて、治す治療薬はないということですね。

「抗生物質」がウィルスに効かないので、根治治療はできないと言うことです。

「喉の痛みを和らげる薬」
「鼻水を止める薬」
「咳を止める薬」

「解熱剤」

など「対症療法」の薬があるだけだそうです。

5.専門医おすすめ対症療法薬

岩田健太郎先生のおすすめの対症療法薬です。

もちろんエビデンス(科学的根拠)がある物ばかりです。

「リン酸コデイン」よりも「メジコン」が良いとのことです。

メジコンの有効成分は、「デキストロメトルファン臭化水素酸塩水和物」
と言うものです。

「リン酸コデイン」よりも副作用が少なくて良いとのことです。

以下の薬も「メジコン」と同じ成分を含んでいます。

はちみつも咳を止める効果があるそうです。

なんと、ヴィックスヴェポラッブも咳止め効果があるそうです。
私は鼻づまり専用かと思っていました。

発熱

解熱剤は、使っても使わなくても、どちらでも良いそうです。

辛ければ使うということで良いようです。

以下のロキソニンは胃や腎臓、心臓に負担がかかるので、たまに使うのはしょうがないが、極力使わない方が良いようです。

以下のタイレノール(アセトアミノフェン)が副作用が少ないので、良いようです。

からだの節々の痛み

麻黄湯が効くそうです。

もしくは、アセトアミノフェン(タイレノール)がおすすめだそうです。

寒気

こちらも麻黄湯や桂皮(シナモン)が良いようです。
麻黄湯には桂皮(シナモン)が配合されていますね。
体を温めて、治すということのようです。

風邪全般に対して

定番中の定番「葛根湯」がおすすめだそうです。

麻黄、桂皮(シナモン)なども配合されています。

6.病院にいくべきか

病院には、それほど重い症状でなければ、たいていは行かないほうが良いそうです。

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鼻水・のどの痛み、咳程度なら家で安静にしているほうが良いそうです。

安静第一ということですね。

時間とお金を惜しまないならば、行っても良いだろうとのことです。

病院に本当に行かなければならないかどうかは状況次第とのことです。

まずは、糖尿病とか腎臓病などの持病がある方は別の話だそうです。

(持病のある方は風邪の時どうするかは、おそらく医師から助言を受けているでしょう)

病院に行くべきかどうかの判断基準として以下のような項目を挙げて説明されていました。

食事がとれるか

水が飲めるか

睡眠がとれるか

日常生活ができるか

(歩行・着替え、排泄、食事)

「眠れない」
「息苦しい」
「水が飲めない」
「意識が朦朧としている」
「歩けない」
「着替えられない」など

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日常を生きる基本が阻害されたとき
病院に行く判断をする必要があるそうです。

そういう場合は、
たいてい原因は風邪ではなかったりするそうです。

もっと悪い病気ということでしょうね。

体が「だるい」だけなら、たいていは勝手に治るそうです。

7.早く治す方法

早く治す方法はないそうです。

ただし、悪くしない方法はあるそうです。

「無理しない」

と言うことだそうです。

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適宜、

「休養」「睡眠」「水分摂取」といったことをする。

体を冷やしすぎない

「汗をかいたら着替える」

といった、

「衣食住に気配りすること

これが、風邪をこじらせない秘訣だそうです。

また、とにかく、

「よく寝るのがいちばん」

だそうです。

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「眠ければ寝る」

体のシグナルにしたがうことが大切だそうです。

「睡眠不足は風邪をひきやすい」というきちんとしたデータがあるそうです。

そして、メンタル面も重要であり、

「悲観的にならない」

ということが大切だそうです。

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「自分自身を不健康だと思っている人ほど体調を崩しやすい」というきちんとしたデータがあるそうです。

自分に対してネガティブな人は健康面でいろいろと良くない事が多いので、
自分のことを、不幸せだと思ってはいけないそうです。

「幸せ・不幸せは捉え方次第」と考えていくことが大切なようです。

食べることが大事」

肉を食べたいときは肉をたべる。

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野菜をたべたいときは野菜をたべる。

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体を休めてしっかり栄養を取ると、

通常ならば、勝手に治るということでしょうね。

風邪と戦ってどうにかしようとするという考えは、間違っているのかもしれません。

自分の体の要求にこたえる。

ただ、それだけで良いのでしょう。

しかし、それが難しいのが社会人だったりします。


ただし、欧米諸国では残業自体がなかったり、お昼は長めに休んだり、体を休めながら働いています。

また、IT化に取り組み、日本のように体裁や細部に拘らなかったため、仕事の効率化が飛躍的に進み、日本より生産性が向上しているというデータもあります。

もしかすると、未だに効率の悪いシステムを使って体裁や細部に拘っている企業もあるかもしれませんが、

少子高齢化で大切な働き手が効率的に働ける環境を作っていくことは日本という国家レベルで重要だと思います。

自分の体を守るためにも、効率の悪いやり方は見直す必要があるかもしれません。

通関士の勉強も同じです。

効率の悪いやり方を旧態依然で教える個人や団体に関わるべきではありません。

たばこは禁煙

喉の粘膜を荒らすので、禁煙する方が良いとのことです。
風邪予防にも同じことが言えますね。

お酒も控える

酒の飲みすぎは免疫低下を招くそうです。

遅くまで飲んで、睡眠不足の原因で風邪を引きやすくなるそうです。
睡眠の質も低下すると聞きます。

トクホは?

疾病リスクの低減を証明するのは、妊婦の葉酸と骨粗鬆に対するカルシウムだけだそうです。

確実に効果があると言い切れるのは上記2つだけだそうです。

あとは「効果があるか微妙」なものばかりだそうです。

企業が書類を揃えることができれば「トクホ」にできるので、注意が必要とのことです。

乳酸菌は風邪の予防効果があるという明確な証拠はないそうです。

ビタミンCと亜鉛が効くという説はあるが、「効果はぱっとしない」そうです。

果物を食べるぐらいでよいみたいです。

お風呂は入っていいのか

風呂は不潔でなければ、どちらでもよいそうです。

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湯冷めがいけないので、体をふいて、ドライヤーで髪を乾かせばお風呂もシャワーも入っても大丈夫だそうです。

咳が長引く場合

咳は2週間ほど続くことがあると考えておきましょう。

ただし、2週間は平均なので、もっと続くこともあるようです。ですから、あまり気にしなくて良いようです。

(ただし、上述の通り、日常生活を阻害するほどの症状がある場合は受診した方が良いことは言うまでもありません。)

8.インフルエンザ

(インフルエンザなんて聞きたくもない言葉ですよね。)

インフルエンザ薬

1日治るのをはやめるくらいの効果しかないそうです。

結局は、風邪と一緒で、何もせずに安静にしているのが一番だそうです。

ワクチンのメリット

インフルエンザが重症化しないためにワクチンはうっておいたほうがよいそうです。

「風邪かな?」ぐらいで治ってしまう場合があるので、うっておくほうがよいようです。

ワクチンをうっておくと、

咳やくしゃみの症状があまり出ないので、他人にうつしにくくなるそうです。

かかった人も軽い症状で済めば、学業や仕事に支障があまり出ずに済みます。

病院に行くべきか?

症状が辛いなら病院に行って薬をもらえば良いそうです。

そんなに辛くなければ家で寝ているのが良いとのことです。

薬は飲んでも飲まなくても一緒だそうです。

たいていは自然に治るそうです。

お金をかけて2時間外来待ちするぐらいなら家で寝るというのもひとつの選択肢だそうです。

確かに、病院に行く労力や時間があれば、家で安静にしているか、栄養のある食事を取るような努力をした方が、治りが早いかもしれません。

会社や学校へは行かない

感染させるから行ってはだめです。

本当は「インフルエンザにかかっている」といった個人情報をわざわざ会社に告げて休む必要はないのですが、

会社が書類を要求するから来院するというパターンが多く、それが一番迷惑だそうです。

他の患者に感染させに来ているようなものなので、忙しい医療従事者にとっても負担になるので、やめて欲しいそうです。

会社が書類を要求する企業は考えなおして欲しいと言われています。

治癒証明書が欲しいと行って来院される患者さんも困るそうです。

そんなことはそもそも「証明できない」からです。

厚生労働省も治癒証明書の要請はしないように勧告しているようです。

貿易関連の仕事は、イレギュラーも起こりやすい上に、残業も多めだったりします。

疲労も蓄積している中、睡眠時間を削ってまでも勉強している方も多いと思います。

本当に体調管理が難しい業界だと思います。

運悪く試験前に体調を崩してしまったという方は、休養と栄養をしっかり取りつつ、試験に取り組めることをお祈りしております。

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名前:スギモト 通関士試験(平成18年度)を6か月の勉強期間を経て短期合格しました。 通関士試験に短期で合格するための情報を集めてみました。 通関士試験合格を目指す方のお役に立てれば幸いです。