通関士試験で独学一発合格を目指す上で勉強が捗らない時の原因

the-woman-holding-her-head

漠然とした不安が原因?

通関士試験の1ヶ月ぐらい前になると、

最後の追い込みということで、勉強のペースも上がってくる頃だと思います。

今年受験される方のツイートを拝見いたしますと、

「時間を計測して過去問を60%以上解けた!」とツイートしている方は、

前向きなツイートが増えて、勉強も捗っているように思います。

ただ、この時期になっても勉強が捗らないばかりか、不安が募るばかりという方は、

何が原因なのかチェックしてみる必要があるかもしれません。

私の場合も、過去問を何度か解いて試験の全容が掴めたと感じた始めた時に、

不安よりもやる気が上回って、勉強があまり苦にならなくなったように思います。

ツイートされている方もそうですが、

本試験を想定して、

時間を計測しながら、

過去問に何度か挑戦して

合格ラインに達した時に、勉強が捗るようになったのではないでしょうか?

その理由としは、

「漠然とした不安」が消失して「良い意味での不安」に転化されるからだと思います。

「良い意味での不安」は、緊張感を保って勉強に集中することの助けになります。

この緊張感が、

最後の追い込みができる

集中した勉強期間を生むのだと思います。

もし、不安が上回って勉強に集中できないという方は、

過去問を本試験だと仮定して解けていないのかもしれません。

参考書と問題集を「解けた」だけでは「漠然とした不安」は拭えません。

1題でも効果的

標準レベルの問題を、時間をきちんと計測してもう一度解いてみるといいと思います。

仕事がある場合は、過去問の全問を通して解くのは厳しいと思います。

通関実務の1問だけでもいいので、標準的な問題を、

「標準的時間内」で解いてみるといいと思います。

(おそらく10分程度が通関実務の1問の標準時間だと思います。標準的な問題集には時間が書いてあるはずです)

1問なら仕事帰りでも解けると思います。

それで、合格ラインに達していないと分かったら次の問題を解いている余裕はもはや残されていないので、

その問題が時間内に解けるまで、何度でも繰り返して挑戦するべきだと思います。

最初から最後まで、時間内に流れ作業レベルで解けるようになっていれば、本試験では良い結果が期待できるかもしれません。

その問題と同種の問題が本試験で出題されれば、簡単に解けるかもしれません。

合格レベルに到達できるかもしれません。

次の日の通勤時間中にでも、

最初の問題から最後の問題まで、どのようなプロセスを経て解いていったのか、

ざっと全容を頭に思い描くことができれば「合格レベル」ではないでしょうか?

もう一度同じ問題を家に帰って解いてみて問題なければ、

今度は、違う標準的な問題を同じように解いていけばいいと思います。

これを繰り返していけば、

それらの問題と同種の問題が出題されれば、本試験では合格レベルに達することができると言えます。

もちろん、

そんな簡単には合格させてくれるほど甘くはないと思いますが、

何問か解いて、たまたまそれで今年の本試験の対策が整っていたとしたら、

最短合格できるということになります。

過去問を解いて、頭の中でイメージができれば、根拠のある自信が湧いてくるはずです。

仕事の場合は、

1つの案件に関して、

例えば、輸出者の工場から貨物を出荷して、輸入者が受け取るまでを、

ヒト、モノ、カネ、書類の動きを把握していれば、不測の事態が起きても対応は可能です。

(もちろん、初めての場合は、助言を仰ぐ必要はあると思います)

1案件の全容を把握していれば、

仕事での不安は大きく減ると思います。

絶対に避けたい不合格のイメージ

「流れ作業レベル」で解答することは大きなリスクをはらんでいますが、

問題を最初から最後まで解く過程をイメージできないと、

本試験では時間配分もできず、難問・奇問に当たっても、どのように対処(無視)していいかも分からず、解けたはずの問題にも手つかずのままで試験が終了となるかもしれません。

そんな不合格の仕方だけはしてはいけないと思います。

(それをよく理解しているので、当日試験会場に現れない方の数が2,000人を上回るのかもしれません。)

そういった不合格をすれば、次年度にも悪影響をきたします。

不合格になった失望に加えて、さらに大きな不安を抱えながら試験勉強に再度挑まなくてはならないからです。

それだけは、絶対に避けたいところだと思います。

まずは1題!

とにかく、標準レベルの問題を「流れ作業レベル」でもいいので、

解けるようになっておくことが重要だと思います。

それで、本番で「流れ作業」をやって不合格になっても、

どこで躓いたか分析できるので、次年度の糧にはなると思います。

しかし、時間配分も分からず、手つかずの問題を残して不合格となった場合は、分析どころか、

本試験前に何をすべきだったかも把握できていなかったということになり、分析どころではありません。

そもそもPDCAサイクルもOODAサイクルも回っていなかったということが分かるだけです。

ということで、本試験前に不安が大きいという方は、

まずは、問題集を時間内に1題でもいいので、

正確に解答できるのか、確認してみるべきだと思います。

その後、メンタル対策としてルーティーンやアロマ、虫歯、ケアレスミス対策をして地固めをしていきましょう!

ちなみに、ルーティーンやアロマ、虫歯、ケアレスミス対策の記事はいろいろと書いていますので、時間が許せば読んでみてください。

ABOUTこの記事をかいた人

アバター

名前:スギモト 通関士試験(平成18年度)を6か月の勉強期間を経て短期合格しました。 通関士試験に短期で合格するための情報を集めてみました。 通関士試験合格を目指す方のお役に立てれば幸いです。