合格に必要な基礎となる知識を簡単にまとめてみました。
これは独学や短期一発合格といったことに関係なく必要な知識です。
前回は以下の記事「難易度を挙げる要素」でした。
「通関士試験独学一発合格のセオリー(5)難易度を上げる要素」
今回は「悪問」です。
目次
1.禁忌肢だらけ
2.プロでも解けない悪問
3.悪問に関わるべからず
4.かかわるとどうなるか?
5.見分ける目を養う
6.まとめ
1.禁忌肢だらけ
前回は医師国家試験受験者と通関士試験受験者を比較して「難易度」について考えてみました。
今回は、試験の問題について比較してみようと思います。
医師国家試験は難易度も高い上に、特定回数間違えると不合格が確定する「禁忌肢」というものが存在します。
「禁忌」とは「絶対にしてはいけないこと」です。
医学生は、6年間の講義と実習を通して『人命にかかわる「禁忌」』について徹底的に学習していく中で、
禁忌肢はもはや「医学生なら誰でも知っていて、誰でも解ける」と言う常識レベルに達した状態で、医師国家試験を受験することになります。
これに比べて、
通関士試験は、「基本・頻出レベルの問題」で70%程度が構成されています。
そして、残りの問題は、たいていの方は正解することができない「正解率の低い問題」で構成されていると言うことになります。
そうなると、合格基準である「満点の60%以上」を満たすためには、「基本・頻出レベルの問題」を取りこぼしのないようにしなければ、不合格が確定すると言うこともできます。
ある意味、通関士試験は禁忌肢だらけで構成されていると言っても過言ではないでしょう。
では、通関士試験の「正解率の低い問題」とはどのようなものなのでしょうか?
2.プロでも解けない悪問
それは、
プロでも解けない「悪問」の類という認識で良いと思います。
「悪問」とは以下のように定義されています。
悪問とは、主に受験生を惑わせるような不親切な内容であったり、内容が事実に反していたり、適切な出題範囲を超えていたりするなどの理由で、悪いと見なされた試験問題を意味する語。特に大学入試の問題を指して、批判的に用いられることが多い。
引用:実用日本語表現辞典
上記引用そのままが通関士試験の25%程度を占めていると言っても過言ではないでしょう。
3.悪問にかかわるべからず
こうした悪問には積極的に関わると、様々なロスを生じます。
悪問には絶対に関わるべきではありません。
いちいち関わっていると、確実に時間を奪われます。
それだけならまだ良いのですが、ケアレスミスの原因になる可能性もあります。
4.かかわるとどうなるか?
合格するためには、各科目ごとに全体の60%を正解すればよい訳ですが、悪問に関わると、60%に達するために得点しておかなければならない問題に着手できなかったり、
得点可能な問題の見直しができず、ケアレスミスで失点につながってしまう可能性が出てきます。
そして、解けなかったかった時は、時間を奪われた上に、平常心を乱されるということもあるかもしれません。
また、解けなかったからといって、マークシートを塗りつぶさずに放置していたために、マークシートが悪問を起点にしてずれてしまう可能性もあります。
「うすく塗りつぶしておく」とか、「×印をマークしておく」とか、自分なりの「悪問」に対する対策を考えておきましょう。
「×印」をつけるなどしておくと、そこを起点にマークミスがないかチェックできるというメリットもあります。
マークシートの数字のどれを塗りつぶしておけば統計上正解しやすいかと言ったことを分析しているツイートを参考にして、適当に好きな数字を選んで塗りつぶしておくというのも1つ手ですが、最後まで諦めない気持ちを持つことは重要です。
いくら悪問だからと言って、解ける可能性がゼロと言う訳ではありません。
あなたの解釈が正しければ、正解できる可能性も十分にあります。
よっぽど時間が余った時には、知恵を結集して取り組んでみると、得点できる場合もあるかもしれません。
ただし、労力に見合うだけの価値があるかどうかは疑問ですので、基本・頻出レベルの問題に関して取りこぼしがないかを最優先して見直しをしましょう。
5.見分ける目を養う
とにかく、以下の記事でも書いた「問題集」を使って、悪問かそうでないかと見分ける目を養いましょう。
また、悪問に関わるのは、問題集に取り組む時点でも避けた方がよいでしょう。
無駄な時間を取らされるからです。
質のよい問題集を何回か解くと、悪問を見分ける目がだんだんと養われてきます。
「質の良い問題ばかり解いていて悪問を実際に見たことがないのに、悪問だとどうやって見分けるのか?」と思う方は、過去問を解いてみてください。
質の良い問題集は悪問が載っていないので、悪問は見ないかもしれませんが、それでいいのです。
無駄な時間を取らされて、なんの学びにもならない「悪問」と実際に対面する時は、過去問を解く時だけで十分だと思います。
6.まとめ
通関士試験の合格基準は60%ですが、まともな問題はどのぐらいの割合で出題されているのでしょうか?
まともな問題は、通常は70%程度の配分ではないでしょうか?
たまに悪問を40%程度に増やし過ぎた年などは、合格者数が激減するため、合格基準を55%などに引き下げて調整している場合があります。
このことからも、悪問の存在に気づくと思います。
一般的な資格試験は、医師国家試験のように、
「絶対に知っておかなければならないこと」を確認するための出題が多いと思いますが、通関士試験はそうではないようです。
悪問が占める割合が多く、合格基準を引き下げたりしないと辻褄が合わない試験問題を出題してくるという酷な試験だと言えます。
悪問によって試験の難易度が上がっていることは間違いありません。
悪問を上手に回避して合格目指してがんばってください。
次回は、通関士試験勉強を始めた方が行き詰る原因となりがちな「法律用語」について書いてみました。