今回は独学短期一発合格を目指す上での基礎とも言える問題集の重要性について簡単にまとめてみました。
目次
1.なぜ問題集が重要なのか?
2.問題集が何よりも重要
3.問題集の質も重要
1.なぜ問題集が重要なのか?
短期合格するためには、「各科目ごとの合格基準が正解率60%以上であることを意識して勉強するということ」が重要です。
なぜなら、通関士試験の合格基準は各科目ごとの正解率60%以上となっているからです。
(ただし、ごくまれに55%などに引き下げられることもあります)
各科目ごとであって、3科目全てをあわせた合計ではありません。
通関業法と関税法等で満点が取れていたとしても、通関実務で50%しか取れていない場合は基本的には不合格になるということです。
実際の配点は違いますが、仮に100点満点だと仮定すると、1科目でも60点を下回る科目があれば、不合格になるということです。
得意科目を作っても合格には影響しないが、苦手科目を作ってしまうと不合格に近づくと言い換えることもできるでしょう。
つまり
「合格を意識して勉強する」ということは、
「60%以上を正解することを意識して勉強する」ということを意味します。
これを実際に実行するにあたっては、問題集が重要な鍵を握ります。
実際に問題集がどれほど重要なのか考えてみましょう。
2.問題集が何よりも重要
問題集が何よりも重要とは言え、テキストももちろん重要です。
全体の流れを理解したり、問題集で解けなかった部分を確認する上で必要不可欠です。
しかし、初めからテキストを根底理解しながら読み進める必要はありません。
問題集を解く前に、参考書を読んで、全体のおおまかな流れの理解をしておく程度で良いでしょう。
あくまでも「全体のおおまかな流れの理解」である点に注意が必要です。
理解できない用語はとりあえずはマークでもしておいて、流して読んでいきましょう。
短期間で、合格圏内に入るためには、一刻も早く問題集に取り掛かる必要があるからです。
難解な学問に関する書物を読む際は、分からない部分はある程度流して読んでみると、読み進めるうちに見えてくることもあります。
例えば、歴史を勉強する際に、各年代をばらばらに覚えても、試験に対応できないのと同じです。
まずは、全体のおおまかな流れを掴むことが重要です。
大学の教授でも、いったんは分からないなりに、書物を読んでしまうように勧める方もいます。
このようなことを言うのは、時間的な効率を優先するためだけではないことは、以下の内容を読んでいただければ、理解できると思います。
問題集とは「過去問」「模擬試験」などを含む「問題」の集まりであり、それらは全て「過去の本試験問題」もしくは「本試験問題を模した問題」です。
これらが解けるか否かが、合否の鍵を握るのです。
いくらテキストが完全に理解できていても問題が解けなければ合格できません。
なぜなら、通関士試験の問題は、他に漏れず「引っかけ問題」があるからです。
例えば、英語のTOEIC試験でも同じようなことが言えます。
TOEIC試験に関して英語を母国語とする方たちが「難しい」と言っているのをご存知でしょうか?
TOEIC試験 は「引っかけ問題」があることを意識して、過去問を何回か解いて試験慣れしないと満点を取ることはネイティブでも非常に難しいと言われています。
これと同様に、通関士試験についての知識を持っていることと、問題が解けるということはまったく別であると考えるべきなのです。
「必要かつ重要な知識を問うのに、こんな回りくどい質問をする必要があるのか」と言いたくなるような問題もあります。
テキストを読んできちんと理解ができていれば、そういう類の問題に対しても、対応できるとは思います。
しかし、丁寧に時間をかけて解いていると、見直しをする時間がなくなってしまうかもしれません。
マークシートミスなどがあっても、時間に余裕があれば、挽回できます。
しかし、問題慣れしていないまま本試験に挑めば、ただでさえケアレスミスを誘うような問題に振り回されて、見直しする余裕もないまま試験終了となるかもしれないのです。
そういったことからも、本試験に臨む前に問題慣れしておくことが非常に重要です。
このようなことから問題集の存在はなによりも重要になってくるのです。
3.問題集の質も重要
問題集が重要であれば、その質も重要になってきます。
問題集が「頻出・基本レベル」か「対策不要・難問レベル」かのランク分けがきちんとできているかは大変重要になってきます。
「頻出・基本レベル」の取りこぼしがなければ、60%の合格ラインに確実に到達できます。
「頻出・基本レベル」の問題をできるだけ多く解いて、合格できる可能性を高めておく必要があります。
とにかく、
完璧に解ける得意科目を作っても合格には影響しないが、
苦手科目を作ってしまうと不合格に近づくため、
各科目ごとに偏りなく、60%正解できるように対策することが最重要課題です。
「対策不要・難問レベル」を解いて、
60%の合格基準を満たすための「頻出・基本レベル」の問題を解く時間を奪われてはならないのです。
このようなことから、以下のようなことを念頭に置いて問題集を選ぶべきでしょう。
○「必出・基本レベル」の問題が多く収載されているか
「頻出・基本レベル」か「対策不要・難問レベル」かのランク分けができているか
「頻出・基本レベル」の問題が多く収載されているか
あなたの時間と労力を奪う、反社会的な質問(対策不要の難問)と関わりを持つのはやめにして、確実で安全な独学短期一発合格を目指しましょう。