勉強に多くの時間を割いて取り組んでいるにもかかわらず、模試や過去問を解いても合格レベルに到達せず、
苦しい思いをしている方は結構おられるのではないでしょうか?
今回はなぜ、そのような状態に陥ってしまうのか分析して対策を考えてみようと思います。
目次
1.復習することを負担に感じるか?
2.難行苦行をしていないか?
3.復習を負担なくする方法
1.復習することを負担に感じるか?
初めてのことを学ぶ時は、精神的に負担もかかりますが、新しいことに触れられて好奇心を満たす時でもあると思います。
ただ、目的が「試験の成績を上げるため」だとか「資格を取得するためだけ」で、嫌々取り組んでいる場合は、もっと大きな精神的な負担がかかると思います。
会社から取るように言われている資格で、自分のキャリア形成に直結するか疑問に思うものは特に負担に感じるかもしれません。
初めてのことを学ぶということは、どういった理由にせよ、精神的にも時間的にも負担を強いられると言って良いのではないでしょうか。
さらに「試験の成績を上げる」「資格を取得する」のであれば、記憶を定着させて、確実に試験でその定着させた記憶を引っ張り出してこなければならないと思います。
この記憶を定着をさせる上で、絶対に欠かせないのが復習です。
みなさんは復習するのは好きですか?
私は復習が実は一番苦手で嫌いなのです。
何でもよいので、初めてのことを勉強するのは冒頭でも述べた通り、好奇心を満たしてくれる部分もあるので、精神的な負担は少ないように感じるのですが、
その勉強した内容を何度も反復して復習するということが苦痛に感じてしょうがないと思う瞬間が受験や資格取得を目指す時にありました。
みなさんもそういった経験はありませんか?
復習することにを負担に感じるかどうかを考えてみてください。
「相当な負担がかかっていて復習が手につかない」とか、
「がむしゃらに前に進むしかないと思って復習はしていない」
「復習する時間すら仕事や通勤、家庭の事情で捻出できない」
といった状態に陥っている場合は、その状況からまずは、抜け出す必要があると思います。
復習は、記憶を定着させ、試験の合格レベルに到達する上で非常に重要な要素になってくるからです。
また、
「復習はしているが、合格レベルに達するような成績が模試などでは出ない」
というような方も復習のやり方についてアセスメント(査定)してみる必要があるかもしれません。
2.難行苦行をしていないか?
「復習に相当な負担を感じる」
という方は、実は普段の勉強のスタイルが、知らず識らずの内に、「難行苦行」となっているのかもしれません。
「難行苦行」ということについて、
趣味のことを例に、少し書いてみようと思います。
無趣味だという方こそ必見だと思います。
会社の上司や同僚でゴルフやサーフィン、マラソン、サイクリングをしている方はいませんか?
趣味としてそれらのスポーツをされている方は、誰に言われなくても練習(復習)をしていると思います。
スコアを上げるため、スキルを磨くため、タイムを短縮するため、より速く・より長く走っていたいためなど、理由はいろいろあると思いますが、
傍観している方にしてみれば「難行苦行」に思えることを清々しい顔つきでやってのけ、たまに怪我をしても何食わぬ顔でテーピングをしたり、鎮痛剤を注射しながら続けているかたもおられます。
ゴルフでピンそばにアプローチを決めた瞬間
サーフィンでチューブに入った瞬間
マラソンでランナーズハイになりつつ自己タイムを更新した瞬間
サイクリングで激坂を登りきった瞬間
これらの快感は何ものにも変え難いのは理解できるのですが、
快感を味わったことがなく、傍観している分には「難行苦行」という言葉以外は思い浮かばないのではないでしょうか?
同じ快感を共有して欲しいと思われるのか、会社にいるとお誘いがかかることがあります。
そして、いろいろと道具を揃えたりしている内は好奇心が満たされ、新しいことを学ぶことに対して喜びを感じたりします。
そして、運が悪ければ、週末に「難行苦行」に付き合わされることになるのです。
良識のある方なら初めから「難行苦行」を味わわせないために、自分のペースを落として物足りない状態でも初心者に付き合ってくれるのですが、
そうでは無い方も世の中にはおられるのです。
サイクリングの場合ならば、
ある週末は100km以上の平地を上級者に引っ張られながら原付バイク並みの速度で走り、
その次の週末はアップダウンのある山岳コースを上級者に引っ張られながら、「獲得標高が1,500メートルを越えたぞ!」だの訳の分からないことを言われながら走るような事態に直面するときがあります。
(たいていひっぱっている上級者の方は自転車通勤を自動車並みの速度で毎日していたり、仕事上がりに 激坂を登ったりしている場合が多いのです)
こういった「難行苦行」を続けても良い結果が出ない場合は、
挫折しなければ即身成仏という有難い結果が待っているかもしれません。
これは笑い事ではありませんよ。
ハードなことをして負荷だけがかかって、得られる物が少なければ、続けられるはずがありません。
勉強の場合も同じで、
週末に負荷をかけて勉強しても、平日はまったく勉強をせず、
次の週末にまた負荷をかけて勉強をする
というようなことを続けていると、
挫折しない方がおかしいかもしれません。
しかも、ある週末は「通関業法」を集中的に勉強し、
その次の週末は「関税法等」に手を広げて集中的に勉強するというのは、
「難行苦行」の言葉しか浮かびません。
さきほど例に挙げた平地100kmを原付並みの速度で走り、次の週は山岳コースをほとんど立ちこぎで登るようなものです。
そういった「難行苦行」を続けても、
試験では良い結果が出ない場合は
挫折しない方が不思議です。
これは本当に笑い事ではないですよね。
3.復習を負担なくする方法
「たいてい、ひっぱっている上級者の方は自転車通勤を自動車並みの速度で毎日していたり、仕事上がりに劇坂を登ったりしている場合が多いのです」
さきほど、そう書きましたが、
激坂を登らなくても毎日通勤時間だけでも練習(復習)をしていると全く違うということが、サイクリングを例に考えると分かると思います。
その負荷も自動車並みの速さという負荷をかけなくても十分に結果を出せる方法が試験勉強に関してはあります。
それを次の記事で書いてみましたので、参考にしてみてください。
今は「復習が負担」で「難行苦行」をしているような気分であっても、状況はきっと、変えられますので、ぜひ読んでみてください。