通関士試験で法律用語については、どのような勉強方法で対策すればいいのでしょうか?
実は、法律用語の勉強方法など見つけてしまうと、通関士試験の勉強ができなくなるという事態に陥るかもしれません。
目次
1.法律的な知識は必要?
2.通関実務の時間を取られないように!
3.まとめ
1.法律的な知識は必要?
通関士試験には、通関業法と関税法等の2科目が「法律科目」として登場します。
この「法律科目」という4文字を見て、
「法律的な知識を必要とするのか?」
「法律って難しそう!」
と思いましたか?
通関士試験は、それほど法律的な知識は必要ではないといってもよいと思います。
私も最初はどんな法律の勉強をさせられるのかと思っていましたが、
そんなに恐れるほどのものではありません。
法律用語にストレスを感じつつも、テキストを読みすすめて問題を解いていく過程で分かるようになってくるという方が多いと思います。
法律用語の意味が分かるとテキストを読んだり問題を解く上でストレスが減るのは確かですが、
「記憶すべところは地道に記憶していく」という姿勢を貫く必要があると思います。
例えば「許可」という法律用語が問題で出てきますが、
「許可」についての知識をつけて、納得できたとします。
そこで、問題を解く時に『こういう場合は、「許可」であるはず』といったような問題の解き方をすると失敗するかもしれません。
以下に、通関士試験で出てくる「許可」の例をいくつか挙げてみますが、
冒頭から例外が混じっているので、その辺りは理解できると思います。
「保税地域の許可(指定保税地域は財務大臣の指定)」
「輸出許可」
「輸入許可」
「見本一時持出し許可」
「通関業の許可」
『保税地域全般については「許可」』で片付けようとすると、『「指定保税地域」は「税関長の許可」ではなく「財務大臣の指定」だった』というような場合があるということです。
法律用語の意味など、基本的な部分を理解することは学習をする上で必要だと思いますが、理解を深めたからと言って「公式」として使えるとは限らないということを知っておくことは重要です。
法律用語が絡んだ部分は、意味が分かっているからと言って、すんなりと読み飛ばしたりすると、ケアレスミスの原因になりうるということです。
むしろ、ストレスがかかっていた方が、ケアレスミスは起こりにくくなるかもしれません。
結局は、テキストを読み、問題をたくさん解いて、
記憶すべところは地道に記憶していく必要があります。
2.通関実務の時間をとられないように!
法律用語よりも、
むしろ恐れるべきは、通関実務です。
通関実務は、
座って勉強する時間の確保が必要です。
電卓を叩いて計算したり、
貨物を分類したりしながら、
複雑な申告書や計算問題をこなす必要があります。
仕事や通勤や家事・育児などで、そういった勉強時間の確保は難しい状況になりがちです。
さらに、通関実務は、
通関実務経験者が不合格になるような難関科目です。
法律の科目に多くの時間を取られると、通関実務ができなくなってしまいます。
もし通関士試験の法律科目でひっかかって動けないと思った時は、
たいていは、法律用語が日本語として分かりにくいのでひっかかっているだけの場合が多いような気がします。
また、分からなくてもテキストを一通り読んでから、問題に取り組む過程で分かるようになってくることもあります。
もし、それでも分からないと思う時は、
法律用語を根本から理解したいという思いが強いだけかもしれませんね。
前述のような「公式」を求めているのではないでしょうか?
ここまで書いてきた内容が正しいかどうかは、ご自分で法律用語について勉強して確めてみると良いと思いますが、
時間がなければ、以下の記事を読んで、法律の勉強に本腰を入れて取り組むべきか考えてみてください。
3.まとめ
「法律」の二文字に臆することなく、まずは、勉強を進めていくほうがいいと思います。
初めの内はとっつきにくいかもしれませんが、テキストはさらっと読み流して、
問題集に一刻も早く手をつけることが先決だと思います。
問題も分からなければ、すぐに解答を見て、深く考え込まずに解きすすめていくうちに見えてくることがあります。
問題で分からないと思ったら、すぐに解答と解説をみましょう。
とにかく問題をこつこつと解いて地道に覚えていく方が近道だと思います。
そうは言っても、簡単な法律的な知識は持っておいた方が良いと思います。
また、前述の通り、法律の勉強に本腰を入れて取り組む必要があるかどうか判断する上で、以下の記事を読んでみてください。