「これだけやったのだから後は冷静に試験に集中するだけ」
「解けなかった問題は後回しにして、
合格ラインである6割以上を目標に取り組もう」
「とにかく、実力を出し切って、標準的な問題のとりこぼしがなければ、6割は取れるはず」
試験当日には、上記のような思いを抱いて
「冷酷な目線で、取りにいく状態」
で試験に集中できることが重要ではないかと思います。
試験当日には、
直前に解いた模試や過去問の結果などは頭の外に追い出して、
雑念なく試験に集中したいですよね。
そういった状態になるためには、
やはり、
「日ごろから自分が積み重ねてきたものを振り返ることができるかどうか」
が重要になってくるのではないでしょうか。
しかし、そう頭では分かってはいても、
やはり直前の模試や過去問の結果を思い出して意気消沈してしまい、本番で力を出し切れなかったりすることがあるかもしれません。
また、いくら努力していても本番に弱いとか、緊張してしまって実力が出せないという方もいると思います。
このような状態になぜ陥ってしまうのでしょうか?
その原因は、
「自分自身を見失ってしまい、自分に対して過小評価を下してしまうこと」
にあるのではないでしょうか?
「いつも通りの自分でなくなっている状態」とも言えるかもしれません。
試験に望む上で、万全の準備をしたとしても、
自分が積み重ねてきたことや自分に備わった実力を、
試験の直前で過小評価して萎縮してしまった時に、人は十分に自分の力を出し切ることが出来ない状態に陥るのではないかと思います。
やるべき事は1つだけ
そういう最悪の状態にならないために、どうすればよいのでしょうか?
そのためには、
自分が積み重ねてきたものや自分に備わった実力を振り返って自己肯定することができればいいと思います。
ある人は自分用にカスタマイズされた参考書を使うことで直前チェックをしつつ上記の「自己肯定」を行っています。
いろいろな試験で見かけるあれです。
「天面にも小口にもインデックスの付箋が規則正しく埋め込まれ、ページをめくると要点をまとめた付箋が貼り付けられ、1.5倍か2倍ぐらいに膨らんだ本」
このやり方は非常によくできていると思います。
自分がここまで努力してきたんだ!ということを参考書の付箋やアンダーラインの痕跡や膨らみから確認して自己肯定をしつつ、
絶対に落とせない部分の確認も同時にしているという合理的なやり方なのです。
驚くほどの付箋やアンダーラインのついた参考書はメンタルを維持するための儀式ともいえるのではないでしょうか。
私の場合は、そのメンタル維持を「自分で吹き込んだ声」で復習することで、試験直前までしていました。
録音しておいたものを試験会場に行く道のりで聞くと、手軽に復習することができます。倍速で聞くとかなりの情報量となります。
仮に試験会場に着く前に忘れていた部分が出てきても、持っていった参考書などで見直しすることができます。
試験会場までの道のりで、スマホ歩きをしながら猫背でよろよろ頻出事項の確認をしていて事故やトラブルに遭うのは避けたいところです。
その点「自分で吹き込んだ声」で必出項目を倍速再生で大量に頭に入れながら、颯爽と試験場に歩みを進めることができるというメリットは大きかったです。
心の余裕にも繋がります。
また、「自分で吹き込んだ声」で復習をすることは、
「アンダーラインを引いて付箋をいっぱいに付けた参考書を見る」
ことと同じような自己肯定ができます。
自分の声を通して自分を鼓舞することができます。
自分がいかに努力を積み重ねてきたか、自分がいかなる人間かを確認することができます。
映画や漫画で、練磨された兵士が戦いの前に将軍の言葉を聞いて、声を上げて奮起している場面を見ませんか?
大げさかもしれませんが、
戦いに例えると、試験中は、あなたが将軍であり、あなたが練磨された兵士なのです。
あなたが自分自身で士気を鼓舞しなければならないのです。
(最近、「キングダム」を読んだのでこのような例えが出てしまいました)
私は、自分の声で士気を高めました。
そうすることによって、試験に集中できなくなるような精神状態に陥ることはなく、逆にゾーンとも言うべき状態に入って
試験に全力で集中して取り組むことができました。
こういうことは、
一種のルーティーンだったとも言えるかもしれません。
なぜなら録音した自分の声を通勤時間中にずっと聞いて勉強していたのですから。
みなさんも自分なりのルーティーンをひとつ持っていると本番に強くなれると思います。
このようなメンタル調整は非常に大事なことなので、以下の記事で、もう少し詳しく書いてみました。